
RAPICOMは、従来のWAN高速化アプライアンスとはことなり、ディスク等のストレージを持たず、キャッシュ機構や特定のプロトコルの改良に頼ることなく、データの種別とアプリケーションの通信方式のみによって、はじめて通信を開始する場合や、二度と同一 のデータが流れないような音声・映像通信などにおいても安定的な性能を発揮することができる通信そのものを改善します。
■各アプリケーションのアクセラレーション(スループット改善効果)RAPICOMは、数十種の通信最適化、多重化、データ圧縮、その他の技術によって、WANスループットを改善することが可能です。改善の効果には、実際に使用するプロトコルやアプリケーションの特性、利用時にデバイスから送出されるスループット、送出データの冗長度などによってその改善効果は大きく異なります。また、RAPICOM間のWANの回線環境、潜在遅延(RTT)、潜在帯域によっても大きく変動すします。下記のグラフは、各アプリケーションの典型的な改善効果を、アプリケーション毎にその指標を示したものです。
上位プロトコルにおいて、比較的データの一方向連続性高い、バックアップ、デュプリケーション、FTP、ソフトウェア、コンテンツ配信などにおいては、WANの耐通信遅延効果や圧縮効果が顕著に表れることで大きな改善効果が期待できます。また、UDPを多用するテレビ会議システムなどでは、高圧縮データが流れるため圧縮効果によるスループットの改善は期待できず、UDPデータストリームのバッファリングやスループットのWAN回線への低損失送出などの機構により受信スループットが平滑化されることで劣悪通信環境への耐性が強くなり、比してスループットが向上するケースもあります。
HTTP、ERP、医療画像・映像伝送、ドキュメント管理システムなどの場合は、大きなサイズのデータ、高圧縮可能なテキスト、インタラクティブな通信などが混在するため、中程度の改善率を示し、Windowsファイル共有(CIFS/WindowsVista-WindowsServer 2008以前)においては、そのプロトコル特性上、データ圧縮効果程度の改善のみとなります。TCPとUDPを比較した場合は、高スループットが送出可能なアプリケーションでは、圧倒的にTCPの改善効果が高く、圧縮ができない場合でも、国内-海外の高帯域遅延ネットワーク(Long Fat Network)では、最大30倍、もしくは、それ以上の改善効果を期待できるケースもあります。
■各アプリケーションの通信安定性における改善効果
(パケットロス・コネクション切断率低下)
WANの通信効果の改善は、スループットの改善だけで計ることはできません。特にUDPアプリケーションの場合は、パケットのロスがアプリケーションに与える影響が非常に大きく、リアルタイム性を要求するものについてはその損失は致命的となりま す。また、TCPの場合においても、輻輳状態に陥り、また、リクエストや応答パケットがロスすることで、安定的なスループットの達成に極めて深刻な影響を与えます。テレビ会議では、音声が途切れ会議が中断、IP監視カメラなどでは、最悪監視映像が中断し録画できない時間が発生したり、シンクライアントなどインタラクティブなオペレーションを実施する場合は、マウス移動やキー入力の反応が遅れ、誤操作につながります。
RAPICOMの適切にチューニングされたパラメータによる通信制御が介入することで、多くのアプリケーションの通信安定性が確保され、WANスループットのむらを減らし、可能な限りリアルタイム性を高め、UDPなどではパケットロスの驚異的な低下を実現します。
下記のグラフは、各アプリケーションにおける通信の安定化による改善効果の目安です。RAPICOMの効果は、スループットの改善と、通信の安定化を合わせて実現し、アプリケーションに合った通信快適化を総合的にサポートします。
※「本データは、一般的なデータを例に改善効果をおおよその予測値・参考値として示すものであり、データの種類、回線性能、回線負荷、通信拠点間の機器構成などによりその効果は異なります。また、本製品のパラメータチューニングによっても性能は変化します。」